さよなら太陽




瞼貫き  芯を染め抜く
拝すべき灼熱厭う私は
既に鈍く凍えて

足取り軽く進むのは
檻へと続く泥の道

静寂に三日月
自ずから輝き

色の失せた内側に
錆びた束縛を垣間見る







    



2009/6/6  しき