失敗作






暗闇に居た
悠久の時を  蹲り
光など知らず

白濁した思考はいつか澄み切り
ただ  羅列の虚

存在自体欠陥だと
憂う声が貫いた

忘却へ溶ける四肢
唯一持ち得る歌さえ
消え行く

どうか  この声を





    



2008/10/13  しき