終焉の手前で足踏み



羽が生えても空は翔べない
頭蓋の重さに耐え切れず
望む行方は路上の紅霞

遥か地上を眼下に見ても
視界で君の影が笑う
払った右手は風を切る
所詮残滓であると知る

視界で君は笑うから
未だ咲けずにここにある






紅霞=コウカ

    



2009/9/5  しき