真夜中の追憶





小さな秒針の音に
あなたの鼓動を重ねる
規則正しく微睡みへ誘う

瞼の裏であなたが笑う
君影草に似た姿が
今も尚焼き付いて

止まった時計が永久に刻む
朧な記憶たちの生
硬質な音を響かせて
僕の中で廻り続けるだろう






廻り=マワリ

    



2009/11/22  しき