屑籠




星は屑籠へ 月に影踏を

野原を転げながら
金平糖だと思った
酸味を覚えてなお
宝石だと信じた
宵闇にすら虹を描いて

星は屑籠
毟り取って埃を塗した
月に影踏
掬い上げた誰かを詰った

棄ててしまえと






    



2012/1/5  しき